『やきもちやきのねこ』感想  

(作:俣野温子、ほるぷ出版、1996年)野良猫は自分のことが嫌い。他の猫や幸せそうなネズミ、さらには富にあふれる人間を見て、やきもちを焼く。ある日、人間のおばさんに拾われ、不自由のない生活になる。しかしそこからこの猫はおばさんに別れを告げて去る。どうしてもいかなければならない。自分に言い聞かせる言葉がカッコイイ。この猫が家を出るのはなぜか。本書では何の説明もヒントもない。衣食住が満たされても心の中は満たされていないのか。いや、心の中が満たされたからこそ次の世界に行きたくなったのか。あるいは、自分の力で力強く生きている他の猫のことを想起したのか。
14(02)22.jpg
スポンサーサイト



Posted on 2023/02/26 Sun. 21:16 [edit]

category:   2) 最も私らしい私

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://kazeandsoraand.blog.fc2.com/tb.php/880-06e1ad66
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

カテゴリ

最新記事

最新コメント

お客様

検索フォーム

リンク


▲Page top