『不幸な子供』感想  

(作・絵:エドワード・ゴーリー、訳:柴田元幸、河出書房新社、2001年)両親を失った少女が、寄宿学校でもいじめられ、そこを抜け出すとさらに悲惨な境遇に置かれるという話。タイトルそのまま。最も不幸であるのは、親が子どもを殺してしまうという点にある。悲しい不幸を見せられると、私たちは何が原因だったのかと思案する。植民地政策、貧富の差、福祉施設の不備、道路状況の悪さなども原因の一つであろう。ひょっとしたら寄宿学校で我慢していれば幸福になれたのかもしれない。本書においては「現実は物語よりも確実に幸福」ということが分かる。「物語は幸福であるのに現実は不幸」という方が残酷に感じられる。
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Posted on 2016/05/10 Tue. 22:07 [edit]

category:   3) 人生の不条理

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