「民主主義」考  

 わたしたちは民主主義という言葉を、とても美しい言葉だと受け止めています。勿論、独裁政権になるくらいならば、民主主義の方がよいのです。しかし民主主義は、人々の自由や多様な意見を尊重するための最適な方法でしょうか?自分たちのことを自分たちで決めるというのはあくまで理想論です。100人の村という形ではなく、1億人以上もいる巨大な社会なのです。自分たちのことを自分たちで決めるということはなかなか難しいのです。国家は巨大な権力と複雑な制度を備えています。ある学者さんの話によれば、民主主義とは、あくまで直接民主制のことであって、現在殆どの国で採用されている代表制民主主義は、とても民主主義と呼べるようなしろものでは、ありません。一切の政治を代表者に任せる、という意味でそれは貴族制なのです。
 代表制民主主義というのは、本来の民主主義とは大きく異なる別のシステムなのに、同じ言葉で表現してしまっているのです。代表制民主主義というのは、やはり変です。私たちは代表をどのようにして選びますか?優れた専門性や高度な学識を持った人々を選べばよいのですが、大抵の場合、見た目や、印象やコネで選んでしまいます。ほぼシロウトが、シロウト感覚で代表者を務めている、ということにあります。よーく考えて行動するよりも、有権者の利益を代弁することに力を注ぐようになるでしょう。どーしても金を持っている人が票を動かしたり、献金をしたり、そういうふうになってしまうのです。政党政治も、やはり変です。政党政治では、政権与党の政策について野党が批判します。野党は年がら年中、「国民の信を問え」「最悪の内閣」等といって批判します。もはやいつも、常に、離党と新党結成を行っていますし、政治家同士のこけ落とし合戦をしているのです。
 彼らが選挙に持ち込もうとするのは、極めて危険なことです。国民の支持を得られたのだから何でもやってよいという「お墨付き」を与えてしまうのです。しょせん、選挙では○×のような形式に収れんしてしまうのです。人々の素直な意思はもう分かっています。「税金は安く、経済は活発に、食料品は安く」「日米安保で平和を享受したいが、自分の家の近所に米軍基地は不要」「たくさんの電気は欲しいが、エコな生き方をしてみたい」「若いうちには食べたいものをたくさん食べたい、でも老後は健康でいたい」「高度な医療を受けたい、けどお金は払いたくない」みんなこんなふうに思っているのです。私も、そうです。素直な気持ちです。
 みんなの向いている方向は、それほど違いはないのです。では、一体、なぜあんなに対立や議論が起こるのでしょうか? 震災で人々が苦しんでいる時に、内閣不信任決議が出されました。絶対にこれはおかしい話です。問題は、「代表者を選んで国会に送り出す」というシステムそのものにあります。代表者たちは、自分の頭の中に、理想的な政治をイメージし、それを訴え、約束して、当選しているのです。ですから彼らは、与党になって総理大臣になることを考えているのです。彼らはホンキです。妥協しません。だから厄介なのです。ここからは、私の提案です!国会議員について。「政策や法律のような議題」と「それを扱う人間」とを区別してはどうでしょう。私たちは「自分たちの意見を代弁してくれる人間」を選ぶのではなく、「あらゆる政策や法律を多面的に分かりやすく人々に伝えることができる人間」を選ぶようにしましょう。この人々(解説者)は、地域の公民館や街頭(あるいは学校)で、模擬的なディベートをして見せることで、論点や背景を分かりやすくするという仕事を持ちます。一つの法案について賛否両論どちらでも明確に主張できるような演技力が必要です。情報を隠ぺいすることについては大罪とするべきでしょうし、例えそれがUFO情報であったとしても、全てさらけ出して議論するべきでしょう。消費税についても、年金制度についても、安全保障についても、原発やエネルギー政策についても、そのメリットとデメリットを正確に分析するようにします。そして彼らは、地元で集会を開催し、人々に説明するとともに、 人々の反応を集めます。その後、国会に集結して、各地の反応や様々な意見を整理していきます。論点整理をして、法案Aについての賛否、法案Bについての賛否、という形にします。その後、国民投票をします。こんなふうに政治システムを変えれば、ずいぶん社会はよくなると思います。私の提案する解説者としての国会議員は、日本の将来のことを考えて人々とともに学ぶような存在なのです。政治と教育は、本来密接に関係していると思うのです。以上、政治と教育についての一考察でした。
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Posted on 2012/01/10 Tue. 22:48 [edit]

category: 社会・教育

thread: 政治 - janre: 政治・経済

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