『ぼくは、くまのままで、いたかったのに』感想  

(作:イエルク・シュタイナー、絵:イエルク・ミュラー、訳:おおしまかおり、ほるぷ出版、1978年)クマは気がつくと工場労働者と間違えられ、自分が人間だと思い込む。工場をクビになり森へ解放されてもなお、自分のことを思いだせない。本書は、間違えられてかわいそう、自分を強く持て、という話ではない。アイデンティティとは他者とのかかわりの中で常に上書きされる。お父さんと呼ばれ続ければお父さんになり、課長と呼ばれ続ければ課長になる。本当の自分など、誰も知らないのだ。一人冬眠するのにクマというアイデンティティは不要だ。本書が描く最も怖いものは、利潤を得るために一切の自然を破壊し、人間をロボット化していく資本主義だ。
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Posted on 2011/11/12 Sat. 21:40 [edit]

category:   2) 最も私らしい私

thread: 絵本 - janre: 本・雑誌

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