「責任をとるということ」「最高責任者」考  



責任をとるというのはどういうことでしょうか。



「責任が生じる」というのは、

問題解決の主体者であり、問題解決の義務を持っているということです。

一定の仕事に責任を持って取り組む、というのはなんとなく分かります。






しかし

「責任をとる」というのはよく分かりません。





会社や組織の中で、下の人間が責任を取らされるというのは分かるのです。

謝ったり、弁償したりして、信頼を取り戻す。

あるいはゼロの状態に戻す。



ちょっとした迷惑や間違いであれば、

車の角をぶつけたという程度であれば、

もとの状態に戻すことは可能です。



しかし誰かを死に至らしめたとすれば、

誰かを不幸のどん底に陥れたとすれば、

それはゼロの状態に戻すことが出来ません。




金を払っても、死んだ人は戻りません。


いくら謝っても、うつ病になった人は簡単にはもとに戻りません。





責任を取るという言葉は、

ちょっとした人間行為については言えることですが、

大きな話になると、使うことが出来なくなってしまいます。





「誰かを傷付けた」のであるから、

「責任を取って」

 → 自分が傷付く。

 → 切腹してお詫びする。


責任を取るということは、

辞めるということでしょうか?




責任というのは、誰かに対して責任を取って何かの義務を負うということです。

部下が上司に対して責任を取る、あるいはお客様に対して責任を取る、

というのは分かります。


しかし社長が責任を取るというのは、

どういう意味でしょう?


それは可能なのでしょうか?

そもそも誰に対して責任を取るのでしょうか?

おそらくは株主です。




政治家が責任を取るというのは、

どういう意味でしょう?

それは可能なのでしょうか?

戦争になってしまって、何万人、何十万人、何百万人を死に至らしめた、

という時に、政治家は責任を取ることは出来るのでしょうか?




消費税を上げて、反対が多くて選挙に負けて、

責任を取って消費税をもとに戻す、ということは出来ません。

責任を取って辞任するだけです。





責任を取って辞めるという言い方があります。

辞めたからといって問題が消滅したわけではありません。


政治家が辞めても、

何にもなりません。


社長が会長になっても、

何にもなりません。




こんな世の中に誰がした!?

と怒鳴ってみても、

誰も責任を取ってくれません。









「責任を持って取り組む」「責任感を持つ」という言葉は分かります。

「責任感を感じながら頑張る」というのも分かります。


しかし「責任をとる」というのは、

よく分かりません。






最高責任者とは誰でしょう?


威張るだけ威張り、

好き勝手に命令し、

儲けるだけ儲け、

嫌いな人を排除し、

何かあったらさっさと辞める。


そういう人ですか?



多くの部下をリストラし、

不採算部門を切り捨て、

会社の看板を守る。

それが最高責任者の仕事でしょうか?



私には分かりません。




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Posted on 2012/12/26 Wed. 20:36 [edit]

category: 社会・教育

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