『あの子』感想  

(作・絵:ひぐちともこ、解放出版社、2000年)「あの子と一緒にいない方がいい」という噂、根拠のない風評。多くの子がその渦に巻き込まれていく。無数の子どもが登場するが、みな、無表情で描かれる。不気味だ。この現象を「いじめ」と呼ぶのは適切か。悪口ではない。むしろあの子のことは誰も知らない。そしてお互いのことも、自分のことさえ知らない。ここにいる全員に、人格も、個性も、意思さえもない。人間存在そのものに対する無関心。ある種のムードに乗っかっていればとりあえず安心という姿。恐怖に脅え、ひたすら群れようとする姿だ。人間はとても弱く、脆く、そして恐ろしい存在だ。
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Posted on 2017/02/21 Tue. 21:59 [edit]

category:   4) 多様性を包含

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