『おかえし』感想  

(作:村山桂子、絵:織茂恭子、福音館書店、1989年)狸の家の近くに狐の家族が引っ越してきた。狐は、挨拶に苺を持っていく。狸はお礼に筍を持っていく。狐はお礼に花瓶を持っていき、狸は壺を持っていく。さらに狐はイスを持っていき、狸はテーブルを持っていく。かくして両家は中身が入れ替わった状態になる。本来、プレゼントとは、相手が欲しいものを与えるものではなく、自分の財産の一部を切り取って与えるということの象徴。自分と相手との壁をなくし、喜びや悲しみを共有しようという意思表示だ。それが共同体の意味である。財産を一人で占有し、どこまでも護ろうとする人間は、信用できない。
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Posted on 2017/01/23 Mon. 21:57 [edit]

category:   4) 幸福とは

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