『かさ』感想  

(作・絵:太田 大八、文研出版、2005年)モノクロの中に少女の傘だけが赤色。それが意味するのは何か。少女は雨が好き。ぴちゃぴちゃした感触が好き。美しい傘が好き。そしてお父さんが好き。言葉はないのに、父親の優しい性格まで読み取れる。途中からその気持ちはケーキの喜びに移行する。幸せとは、半歩先にあって、まもなくその幸せがやってくるというその時間のことかもしれない。現代社会は便利さを追求するあまり、幸せが分からなくなっている。表紙に雨が描かれていないのはなぜか。おそらく表紙は写真のように一瞬を切り取った場面か。
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Posted on 2012/06/09 Sat. 17:26 [edit]

category:   2) 天気と私たち

thread: 絵本 - janre: 本・雑誌

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『雨、あめ』感想  

(作:ピーター・スピア、評論社、1984年)雨を線で表現する。本書には文章もセリフもない。遠くの方に暗雲が立ち込める。雨が降り出す。子どもたちがレインコートを着て外に出る。彼らにとっては水遊びの延長線上だ。おもいきり楽しもう。いつも遊んでいるその空間が全くの別世界になる。危険もまた楽しさになる。大量の水がドバドバ流れる様は、なかなかダイナミックだ。全て濡れてしまえばもう怖いものはない。こんな時、ふとアヒルはどうしているか気になる。…変わらないようだ。家に帰り、そのまま風呂に入る。母親が寛大だ。しばらく時間が過ぎる。子どもたちはふと思う。よく降るなあ
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Posted on 2016/02/10 Wed. 22:37 [edit]

category:   2) 天気と私たち

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『たいふうがくる』感想  

(作・絵:みやこしあきこ、BL出版、2009年)台風が接近し、昼で下校することになった。少年は明日、海に遊びにいく予定だった。台風が近づいてくると、父母は植木を直す等の準備に取り掛かる。しばらくすると、雨風が凄まじい力で迫ってくる。自然の力に圧倒される。人間の存在は小さい。モノクロで描かれる人々の様子は、台風の際の重い雰囲気をよく表現している。とにかく何もせず、じっと嵐の過ぎ去るのを待つ。下から見上げるカットが多いのは、おそらく床に座り込む心境を表現している。少年は思う。人間の偉大なる科学技術で台風を斥けることはできないのだろうか。最後の頁は印象的だ。
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Posted on 2016/03/04 Fri. 21:32 [edit]

category:   2) 天気と私たち

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『あめがだーいすき』感想  

(作:そうま こうへい、絵:かとうあやこ、佼成出版社、2006年)雨が好きな理由は、子どもによって違う。泣き虫の女の子は、涙がこぼれてもこれは雨の雫よと言えるからという。そうだ。雨は何かを消し去ってくれる。長靴を履いたり、自慢のコートをきたり、公園にはカタツムリが出てくる。植物にとっては恵の雨だ。前半は雨そのものの良さであるが、後半になると話が大きく変わる。一緒にてるてるぼうずを作ったり、母親が傘を持って迎えにきてくれたりする。外が雨でおっくうになると、人々が肩を寄せ合ったり声をかけあったりする。マイナスをプラスに変える力。いや、マイナスではなくなってしまう。雨は素敵。
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Posted on 2016/03/14 Mon. 21:40 [edit]

category:   2) 天気と私たち

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『あめふりのおおさわぎ』感想  

(作・絵:デイビッド・シャノン、訳:小川仁央、評論社、2002年)土曜日の朝、突然の大雨。鶏が驚き、犬や赤子が泣きだす。警官が車を止め、後続車の人が大騒ぎ。人々は苛立ち、ケンカを始める。雨が強すぎて言葉が通らない。しばらくすると突然、雨がやみ、空が晴れ渡る。人々は笑顔になる。ケンカはなくなり、再びあたたかな会話が戻ってくる。天気は私たちの心に大きく作用している。ちょっとしたことだが、結果的には大きな動きになる。本書では、タクシー運転手、アイスクリーム屋、美容院、ペンキ屋など、街に住む人々の日常生活が描かれる。全ての人の上に、等しく雨が降る。私たちは、空間を共有している。
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Posted on 2016/04/14 Thu. 21:38 [edit]

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