『どうぐ』感想  

(作・絵:加古里子、瑞雲舎、2001年)身の回りの道具。洗面具、文房具、台所器具など、良く見るとその形態や用途は様々である。パワーショベルはスコップと同じ原理だ。大きくて強い道具、小さな道具が複雑に組み合わされた自動車や時計などもある。それらによって人間の生活範囲は大幅に拡大した。仕事には道具が必要であり、道具によって私たちは便利になる。まさに全ての道具に人類の叡智や人間の優しさがつまっている。本書は、忘れてしまいがちな人類の文明を描く。ただしIT化などにより、私たちの生活から道具や仕事は見えにくくなってしまった。冷静に見つめ直して感動したい。
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Posted on 2015/12/27 Sun. 20:42 [edit]

category:   3) 建築の仕組み

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『あなたのいえ わたしのいえ』感想  

(作・絵:加古里子、福音館書店、1972年)やはり、家は必要だ。家となりうるためには何が必要か?風雨や天日から守るためには屋根がいる。壁も必要だ。出入り口がなくては困る。鍵もかけよう。床がないと寝られない。窓を忘れていた!台所や便所も必要。私たちが暮らす家について、私たちは工夫することで便利になっていく。…大人は、普段、気にすることはないが、子どもはしばしば意識することがある。例えばキャンプでテントを張る。森の中に秘密基地を作る。幼稚園の園庭でママゴトをする。それら生活体験の中で、ふと、これが本物の家だったらなと思うことがある。建築は、科学である。
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Posted on 2015/12/27 Sun. 20:43 [edit]

category:   3) 建築の仕組み

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『どろだんご』感想  

(作:たなかよしゆき、絵:のさかゆうさく、福音館書店、2002年)泥団子の製作過程が描かれる。土と水の適度のバランスが必要。ひんやり、べったりした感覚。まるめて、形を整える。表面にサラサラした砂をかける。ヒビが入ったら修復作業だ。ピカピカの泥団子が完成。完成したら強度の確認。その後は隠しておく。本書では、団子の方が人間の手よりもリアルに描かれる。最も初期の人類も、おそらくは泥団子を作ったと思う。私たちは自然の一部を切り取り、加工して作品にする。人間が人間である根拠はここにあると思う。最高傑作は、特別な場所に展示したい。特別な場所が見当たらないから、隠してしまうのである。
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Posted on 2016/01/13 Wed. 21:34 [edit]

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『ちいさいひこうき』感想  

(作・絵:ロイス・レンスキー、訳:わたなべしげお、福音館書店、2005年)スモールさんは小さい飛行機のパイロット。点検、安全確認、準備をして出発。専門用語も含め記述は詳細である。出発してから水平飛行に移る。旋回したり宙返りをしたり、そこから見える風景についてのパイロットの心境、エンジントラブル等、かなりの情報量である。本書は「小さい」からといって嘲笑すべきではないこと、そこには複雑な人間の知恵と工夫が凝縮されていることを描く。一つひとつ丁寧に扱っていけば、大きなことを成し遂げることが出来る。そんな人間の素晴らしさを感じることができる。1938年作品。科学が光り輝いていた時代だ。
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Posted on 2016/03/25 Fri. 21:35 [edit]

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『しろいかみのサーカス』感想  

(作:たにうちつねお、写真:いちかわかつひろ、福音館書店、2009年)一枚の紙はとても薄くて弱い存在だ。しかし折ったり、まるめたり、組み合わせたりすれば、そこに強度が出る。細く切れば長くもなるし、うまく重ねればバネのようにもなる。当たり前のようだが、非常に重要である。建設現場の足組などはこの原理を応用している。真の強さとは固いことではなく、外からの力をうまくかわすことである。最後の頁では紙を太陽に見立てている。なるほど、形態を変えれば、何かを表現できるのである。一枚の紙から可能性を広げるのは創造力である。知恵であり、科学であり、豊かさである。創造力があれば人生は楽しくなる。
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Posted on 2016/03/25 Fri. 21:36 [edit]

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『ルリユールおじさん』感想  

(作・絵:いせひでこ、講談社、2011年)冬のパリ。街の音が聞こえる。大切な植物図鑑がバラバラになってしまった。少女はこの本を修理すべく、ルリユールおじさん(製本職人)のもとへ向かう。おじさんは機械や道具を駆使して丁寧に修理する。本の仕組みや修理の仕方が詳細に描かれる。職人らしい作業の風景とそれに興味を示す少女。少女からすればまるで魔法のように見える。作業の間の少女とおじさんの会話がとてもよい。時間と空間がゆったりしている。本書では、二人の人生が豊かに描かれる。二人の時間の感覚は異なる。おじさんには長い過去の歴史があり、少女には希望の未来がある。
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Posted on 2016/03/25 Fri. 21:37 [edit]

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『ライオンのおもさ はかれる?』感想  

(作・絵:ロバート・E・ウェルズ、訳:せなあいこ、評論社、1999年)てこの原理を活用してライオンを持ちあげる。どんな重いものでも持ち上げることが可能だ。車輪を使って摩擦を減らせば、パンダだって引っ張ることが出来る。滑車を使えば高いところにでも持ち上げることが出来る。私たちの日常生活の中で出来ないことが、少し工夫するだけで、出来るようになる。ライオンやパンダを直接移動させることは難しいが、人間は自然界の中にあって自然界を理解し、そして自然を操作できる。具体的な操作をしなくても計算することができる。この仕組みはとても大切である。まさにそれが人間である。地球の重さも計算できる。
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Posted on 2016/04/03 Sun. 06:11 [edit]

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『ぼくの家ができる』感想  

(文:嘉来国夫、絵:樺山祐和、福音館書店、1988年)家が出来るプロセスを眺めてみる。崩れないようにしっかりとした土台が必要だ。垂直に立てないと歪んでしまったら大変。無数の道具を使い、その殆どを手作業で行う。本書では道具がリアルに描かれる。ひとつに名前があり、形も違う。あの固い木を組み合わせるためには、少し削ってうまく組み合わせる必要がある。よく考えれば真っすぐに削るというのも難しいはず。屋根、壁、水道、ガス、少しずつ出来上がっていく。微視的世界の熟練の技によって大きなものが出来上がる。私たちの安心安全な生活は、職人の目や勘、知性によって支えられているのだ。
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Posted on 2017/09/06 Wed. 23:36 [edit]

category:   3) 建築の仕組み

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『ぞうくんのさんぽ』感想  

(作・絵 なかのひろたか、福音館書店、1977年)ゾウが散歩に出る。カバとワニを背中に乗せてあるく。最後にカメを乗せた時点で倒れてしまう。そこは池。水しぶきが気持ちよさそうだ。読者も一緒にハプニングを楽しもう。彼らはなぜ倒れたのだろうか。カバとワニはじっとしているが、カメは自由に動いてしまう。おそらくはバランスの問題なのだ。子どもは肩車を思い出す。下の者も上の者もお互いに気をつかう。バランスをとらないと倒れてしまう。上の者は見晴がよいが少し怖い。下の者は責任を感じながら、自分の力の強さを感じる。動物が縦に重なる姿はとてもユーモラスである。形と色が個性的。
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Posted on 2018/08/16 Thu. 23:55 [edit]

category:   3) 建築の仕組み

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