『しろくまちゃんのほっとけーき』感想  

(作:わかやまけん、こぐま社、1972年)前半はおかあさんとしろくま、後半はしろくまとこぐまが登場。ホットケーキといえども作る作業は時間と労力がかかる。それを楽しめるというのはとてもよい。準備に参加していないこぐまが片づけに参加するという点も、とてもよい。片づけを母親の仕事という具合で固定するのは冷たい考え方だ。後半で母親が登場しないのはなぜか?最大2名までしか登場しないのは、人間の子どもが二つのぬいぐるみを持って動かしているからか?
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Posted on 2013/04/15 Mon. 00:13 [edit]

category:   4) 共同体の形成

thread: 絵本 - janre: 本・雑誌

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『ぐりとぐら』感想  

(作:中川李枝子、絵:大村百合子、福音館書店、1967年)ぐりとぐらは個性を持つ。二人は協力しながら食べ物を探す。巨大な卵を見つける。料理をして食べたいのだが。運べなければどうする?鍋が重ければどうする?卵が割れなければどうする?トラブル続きだ。カステラが出来、他の動物たちみんなで分けて食べる。本書は一見すると狩猟と採集の原始的な営みを描いているように見える。しかしそこには、複雑な社会的文化的な意味が含まれる。人間は自然の恵みを受け取る一方で、社会や文化を作るのだ。ぐりとぐらは「かわいい」だけではない。私たちは、生産的で社会的で文化的なその姿に惚れてしまうのだ。
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Posted on 2015/12/05 Sat. 22:00 [edit]

category:   4) 共同体の形成

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『とんとん とめてくださいな』感想  

(作:小出淡、絵:小出保子、福音館書店、1992年)三匹のねずみがハイキングで道に迷い、森の中の一軒家に泊めてもらおう。中は誰もいない。勝手に休ませてもらうことにした。読者は部屋の様子から様々な情報を得る。しばらくすると、同じように道に迷った二匹のうさぎ、さらには三匹のたぬきがやってきた。不安な気持ちはみんな同じ。みんなで休んでいると、家の主、優しい「くまおじさん」が戻ってきた。本来、旅館とは多くの人々がそこで出会うような空間であり、休息と安心をもたらす空間だ。なお、赤ねずみは到着直後に寝てしまい、みんなが寝た後に起きてしまう。子どもらしい雰囲気を感じる。
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Posted on 2015/12/28 Mon. 22:30 [edit]

category:   4) 共同体の形成

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『アフリカの音』感想  

(作・絵:沢田としき、講談社、1996年)西アフリカの乾燥した大地に、太鼓ジンバの音が聞こえる。死んだヤギは、太鼓の音となって生き続ける。太鼓の音は風に乗って遠くに進む。人々が集まる。食事とダンス、祭りだ。大地の恵み、命の繋がりに感謝する。人々が一つになり生きる喜びを味わう。祭りが終わると再び落ち着いた日々に戻る。本書では西アフリカの生活や風俗が描かれている。伝統的な生活共同体とは、日本においてもそれほど違いはない。絆とか思いやりといった生ぬるい言葉ではない。大地と生活と喜びとの全てが、音や踊りを介してつながり、共鳴しながら高め合う。そんな命だ。
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Posted on 2016/01/14 Thu. 21:23 [edit]

category:   4) 共同体の形成

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『おっと おとしもの』感想  

(作・絵:五味太郎、絵本館、2005年)少年は自分の玩具を無くしてしまう。歩いた道を戻って探し出す。読者は、おそらく主人公と同じ気持ちで絵の中から玩具を探していくことになる。いろんなものが落ちているということに気づく。頁を見返したりするであろう。しばらくすると清掃業者のおじさんと会う。タバコのポイ捨てはダメだ。そうだ。私たちの社会は、落とす人、片付ける人、拾う人、捨てる人、警察、様々な人々によって構成される。本書を繰り返し眺めていけば、多くのことを発見する。悪いところも見えてくるし、良いところも見えてくる。どうせ生きるなら、善行をした方がいい。
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Posted on 2016/03/05 Sat. 21:31 [edit]

category:   4) 共同体の形成

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『ラージャのカレー』感想  

(作・絵:国松エリカ、偕成社、1993年)インドの文化が漂う南の島で、ラージャがカレーを作る。一つ一つ複雑な手順を踏む。香辛料をたくさん使う。料理は、作り手の気持ちや生活を反映する。絵本であるが、本当に匂ってくるようだ。食べたくなる。この匂いは遠くまで、森の動物たちにも届く。さらには働いている人々を元気づける。まもなく昼食。匂いは合図である。食事はたんなる栄養補給ではなく、人々をつなげる文化である。日々の大変な仕事の合間にほっと一息入れる。そして再び仕事に励む。大変だけれども前向きに頑張ろうと思う。こうして私たちは生活共同体を作りあげていくのだ。
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Posted on 2016/04/15 Fri. 22:29 [edit]

category:   4) 共同体の形成

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