『ともだちや』感想  

(作:内田麟太郎 絵:降矢なな 出版社:偕成社、1998年)キツネは、友達になることで金をもらおうとする。本来金で買えないものをあえて買おうとするあたりは、風俗産業にも通じる。クマはお金を払ってキツネと友達になる。クマは、キツネが無理をして合わせてくれていることを知っている。しかしオオカミは違う。キツネが商売でやっていることを、オオカミは友情だと思い込んでいる。キツネが無理をしていることを、オオカミは知らない。まるでボスと家来のようだ。少なくともこの時点では、キツネは本心ではなかったのだから、真の友情とは言えない。素敵な話ではない。本書の後に、どうなるかが重要だ。
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Posted on 2012/08/25 Sat. 23:51 [edit]

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『もりにいちばができる』感想  

(作・絵:五味 太郎、玉川大学出版部、2008年)自分のためだけに生産するよりは生産物を交換した方が全体としては豊かになる、という経済の仕組みを描いた絵本。まるでアダムスミスだ。ただし経済の仕組みが浮き彫りになればなるほど、読者には問題点も見えてくる。バナナの木の所有は正当か。永遠に働き続けなければならないのか。需要と供給のバランスが崩れることもある。本書では貨幣が描かれていないが、もしこの世界に貨幣が登場すれば貧富の差となるであろう。本書は経済の基本を説明しているように見せかけながら、資本主義の問題点を批判し、それを読者に考えさせようとしていると思う
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Posted on 2013/09/02 Mon. 23:06 [edit]

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『ゴリラのパンやさん』感想  

(作:白井三香子、絵:渡辺あきお、金の星社、1991年)ゴリラが頑張ってパンを売る話。私達はまずは外見で店を選んでしまう。店員がゴリラだと少し怖い。ゴリラはお客様に喜んでもらう方法を思案し、悩んだ結果、指人形を使う。それが意味するのは、バイトで若い女性を雇うようなことか。するとワガママな客(キツネ)がやってくる。ゴリラはキツネを追い払う。店員が客を選んで何が悪い。最後は森の動物たちがゴリラのパンやさんへ足を運ぶようになる。それはゴリラの誠実さや優しさが伝わったからである。サービス業の基本は、顧客満足度ではなく誠意や真心だ。本書は、人間の人間らしいあり方を描く。
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Posted on 2013/12/26 Thu. 18:44 [edit]

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『パンやの くまさん』感想  

(作:フィービー・ウォージントン セルビ・ウォージントン、絵:フィービー・ウォージントン、セルビ・ウォージントン、訳:間崎ルリ子、福音館書店、1987年)くまさんは、朝早く起きて釜戸に火をつける。パン生地をつくる。生地をねかせている間に食事。パンの半分を店に並べ、半分を車につむ。車での移動販売だ。後に店に戻る。くまさんが礼儀正しいので街の人はよく買いにくる。子どもにはキャンディをプレゼント。パンが全て売れ、店を閉める。夕食の後はお金の計算。一つひとつ丁寧に、とても真面目に働いている。そんな姿を見れば誰だってパンを買いたくなる。私たちは商店に誠実さを求める。少しくらい高くても買う。バイトでは誠意は伝わらないだろう。くまさんには素敵なお嫁さんを見つけて欲しい。
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Posted on 2016/04/28 Thu. 21:40 [edit]

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