『タンゲくん』感想  

(作・絵:片山健、福音館書店、1992年)タンゲくんのかわいくないところがかわいい。怪我をして、薄汚れて、誰かに媚びるわけでもない。そんな所謂「かわいくない」ところが、とっても「かわいく」見える。女の子のタンゲくんに対する好意は、一方通行である。しかし相思相愛でないあたりが、またよい。こんなぎこちないコミュニケーションこそ、とっても美しいと思う。タンゲくんの睡眠をそっとしておいてあげたいし、この家族、そして女の子の気持ちも、そっとしておいてあげたい。
スポンサーサイト



Posted on 2011/11/17 Thu. 21:57 [edit]

category:   2) 女の恋心

thread: 絵本 - janre: 本・雑誌

tb: 0   cm: 0

『イザベルと天使』感想  

(作:ティエリー・マニエ、絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン、訳:石津ちひろ、金の星社、2003年)独り暮らしで散らかしっぱなし、無精者の豚イザベル。彼女は美術館の天使の絵が大好き。天使は絵から飛び出してイザベルを案内する。ただし美術館の外には出られない。イザベルは美しい女神に嫉妬する。本書は、幸せな恋愛話? 両想いなのか? いや、おそらくそうではない。イザベルとは、自分の生活は汚れて雑多でも気にしない。食べて寝るだけのまさに豚である。2次元の抽象的な偶像(あるいは非日常的な世界)に恋をし、のめり込む。もはや現実の人間には見向きもしない。本書は、アニメにのめり込む現代人を痛烈に批判しているように見える。
10(02)02.jpg

Posted on 2015/12/07 Mon. 23:24 [edit]

category:   2) 女の恋心

tb: 0   cm: 0

『ふたりでしゃしんを』感想  

(作・絵:ガブリエル・バンサン、訳:もりひさし、BL出版、1983)くまのアーネストおじさんとねずみの女の子セレスティーヌの物語。二人は親子のようだが親子ではない。恋人のようだが恋人でもない。セレスティーヌはアーネストの過去の写真を覗き見てしまう。彼女も知らない豊かで幸せそうな過去があり、それを隠していたのだ。セレスティーヌは焼きもちをやく。実の親子であれば、父親に幸せな過去があってもよいし、恋愛をする必要はない。恋人同士であれば、隠し事はせずに時間や時代を共有することが大切だ。本書で二人はどちらにも落ち着くことがなく、不安定なままである。本書はまさに永遠の悲劇だと思う。
10(02)03.jpg

Posted on 2016/01/14 Thu. 21:23 [edit]

category:   2) 女の恋心

tb: 0   cm: 0

『ちょっときて』感想  

(作・絵:瀬川康男、小学館、1996年)男女の恋愛を想起させる。鼠は猫に対して様々な命令?を発する。ちょっときて。あっちへいって。もってきて。そらをとんで。なにかいって。…随分と身勝手でワガママである。しかし猫はその全ての指示に従う。従うというよりはむしろ、鼠のワガママにつきあっている。楽しんでいるようだ。猫の懐の広さが伝わる。鼠は、拒否したり呼んでみたりしながら、様々な感情を試行的に表現しているようだ。そして最終的には好意を寄せていく。なんとも不思議な絵だ。独特の模様で躍動感と生命力が表現される。あらゆる光を、線で表現しているのかもしれない。
10(02)04.jpg

Posted on 2016/02/23 Tue. 22:47 [edit]

category:   2) 女の恋心

tb: 0   cm: 0

『うさぎさん てつだって ほしいの』感想  

(作:シャーロット・ゾロトウ、絵:モーリス・センダック、訳:こだまともこ、冨山房、1978年)なんとも味のある絵だ。少女はうさぎさんに相談。母の誕生に何をあげればいい?母は赤色が好きらしい。うさぎは「赤い屋根は」「赤い鳥は」等と様々なアイデアを出す。少女は「それはだめ」とアイデアを却下する。少女は自分でアイデアを出すことはできないが、うさぎが出したアイデアにイエスかノーかを出すことはできる。うさぎはとても寛容だ。最終的にたくさんの果物を籠に入れることにした。…さて本書が示しているのは何か。うさぎとは、おそらく少女の理想の彼氏だ。身体は小さいが、年上の優しさがある。少女が決断するまで丁寧につきあう。
10(02)05.jpg

Posted on 2016/04/16 Sat. 21:35 [edit]

category:   2) 女の恋心

tb: 0   cm: 0

『ジャッキーのはつこい』感想  

(絵:あだちなみ、文:あいはらひろゆき、ブロンズ新社、2010年)12匹のくまの兄弟、一人だけジャッキーという女の子がいた。北極のデビッドから手紙が来て遊びに行く。嵐を乗り越えてジャッキーのもとへ。二人は街を歩く。デビッドの母とも会う。初恋と書いてあるが、もともと旧知の仲。デビッドの何が好きなのか分からない。嵐の中を三日もかかるのに、デビッドはあまり心配をしていない。帰る日もデビッドは無表情。片想いということだろうか?自宅に泊めているにもかかわらず結婚云々の話はない。都合がよすぎる。デビッドは他の女にも同じことをやっているのでは? ジャッキーは遊ばれているだけだと思う。
10(02)06.jpg

Posted on 2016/06/27 Mon. 22:54 [edit]

category:   2) 女の恋心

tb: 0   cm: 0

プロフィール

カテゴリ

最新記事

最新コメント

お客様

検索フォーム

リンク


▲Page top