『ともだち』感想  

(作:谷川俊太郎、絵:和田誠、玉川大学出版部、2002年)ともだちとは何か。その定義は難しいが、本書のように様々な場面を挙げていけば、なんとなくその意味は浮かび上がる。子どもの頃はこんなともだちがいっぱいいたが、今の自分にはこんなともだちがいるか。途中からともだちの意味が広がっていくが、そのような使い方を「誤用」とするか「応用」とするかは人によって意見は分かれると思う。
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Posted on 2013/04/11 Thu. 00:15 [edit]

category:   5) 友達の定義・範囲

thread: 絵本 - janre: 本・雑誌

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『ないたあかおに』感想  

(作:浜田廣介、絵:池田龍雄、偕成社、1965年)嫌悪感でいっぱいになる。優しくて親切という設定であるから、これはもはや鬼ではない。本書のこの設定が好きになれない。赤鬼は村人と仲良くなろうと思っているのに、看板を立てる以上の努力をしていない。地道な努力をするべきだ。青鬼が悪役退治の物語を用意する。そんな陰謀で村人と仲良くなれるという思い込みも怖い。このアドバイスは道徳的ではない。それにのっかる赤鬼も非道だ。青鬼は悪役を引き受けるが、友情というよりはむしろ楽しんで暴れているようだ。その後、青鬼が旅に出るのも間違い。最後、赤鬼はなぜ泣く?全てを反省している?
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Posted on 2014/12/28 Sun. 00:07 [edit]

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『ともだちやもんな ぼくら』感想  

(作:くすのきしげのり、絵:福田岩緒、えほんの杜、2011年)近所で噂の怖いおじさん。怖いけれども間違ったことは言っていない。最近は少なくなった。その家の庭の木にカブトムシがいた。お金では買えないものだ。男の子3人が潜入するも見つかってしまう。彼らは怒られると分かっていて潜入している。その感覚は大切だ。2人は逃げ切れたが、1人は捕まる。2人は捕まった彼のことが心配だ。セミの鳴き音と彼の泣き声が重なる。この感覚もまた大切だ。ついに2人はおじさんのもとへ謝りに行く。仲間を救出しようという気持ちによる。人間を磨き上げるのは冒険である。これら経験の全てが美しい思い出になる。
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Posted on 2016/02/19 Fri. 21:40 [edit]

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『れおくんのへんなかお』感想  

(作:長谷川集平、理論社、2012年)れおくんはぼくにだけ変な顔をして、ぼくを笑わせる。表情には切り替えがある。れおくんにとって、他の人はあまり信用できないし、他の人もまたれおくんは個性のないふつうの人に見える。ぼくだけが笑ってくれたので、それが嬉しくて繰り返しているのかもしれない。自分のギャグで笑ってくれるというのは、自分の存在を認めてくれているのに等しい。れおくんにとってぼくとは、憧れの存在なのかもしれない。オフの表情はどことなく冷たく寂しい表情でもある。子ども同士の空気感や微妙な世界観がよく表現される。友達という言葉では説明しきれない。
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Posted on 2016/03/13 Sun. 00:02 [edit]

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『ともだちから ともだちへ』感想  

(作:アンソニー・フランス、絵:ティファニー・ビーク、訳:木坂涼、理論社、2003年)クマネズミは朝起きてもぱじゃまのまま。引きこもりだ。そんなある日、クマネズミは、「きみはすてきなともだちです」という内容の手紙をもらう。手紙の送り主は分からない。カヤネズミ、カエル、コウモリ。会いに行くが皆自分ではないという。クマネズミは、送り主を探すことよりも、たくさんの友達と楽しい時間をすごすことの大切さに気づく。おそらく手紙の主はカヤネズミ。クマネズミを外に出すための作戦だったようだ。寂しかったり悲しかったりすると一歩外に出ることは難しい。着替えて準備をして家の外に出るためには、そこに希望が必要だ。
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Posted on 2016/04/12 Tue. 21:28 [edit]

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『ぼくのともだち おつきさま』感想  

(作・絵:アンドレ・ダーハン 、訳:きたやまようこ、講談社、1999年)小舟に乗った男が月と出会う。上からロープでつるされている。言葉は無くとも楽しくて一緒にいると嬉しい。ロープが切れ月が落ちる。夜が明ける前に自宅に連れて帰る。歌を歌う。今度は太陽を連れてくる。幻想的な雰囲気の絵本だ。私は否定的。なぜ友達になれたのか分からないし、そもそも友達なのだろうか。男は夢を見ているだけではないか。月も太陽も、独立した一つの人格として描かれていない。自分と他者の違いを乗り越える姿が描かれていない。男は太陽に対して月をどのように紹介するのだろうか。葛藤を乗り越えてこそ真の喜びがあると思う。
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Posted on 2016/04/24 Sun. 21:25 [edit]

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『まゆとおに』感想  

(作:富安陽子、絵:降矢なな、福音館書店、2004年)山姥の娘まゆが、山中で鬼と出会う。実はまゆは怪力で、鬼は小心者だった。鬼はまゆを食べようと、釜茹でにしようとする。しかしまゆがはしゃいだので鬼が大やけど。治療したことがきかっけで二人は友達になったという話。私は否定的。本書の鬼は厳密には鬼ではない。熊や狼と同じレベルである。まゆのきゃしゃな身体が怪力であったという点には説得力がない。二人が友達になったという点に説得力がない。まゆは常に大はしゃぎし、鬼を小馬鹿にし、嘲笑する。鬼はまゆにひれ伏したというのが実際のところだと思う。お互いを利用しあっているようだ。
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Posted on 2016/09/20 Tue. 21:39 [edit]

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『あなたへ1 ともだち』感想  

(作:レイフ・クリスチャンソン、絵:ほりかわりまこ、訳:にもんじまさあき、岩崎書店、1995年)ともだちって素晴らしい、まるで太陽だ、あなたのことを理解してくれる、あなたを新しい世界に連れていく、等のきれいな言葉が並ぶ。本書は友達ゆえの葛藤や喧嘩が描かれていない。友だちに期待することばかりが強調され、あなたは友達に何をしてあげるのかという観点も欠けている。ただし最後の「あなたが急いでいなければ」という言葉は重い。のんびりと接していけば、誰とでも友達になれるはずである。相手を拒否するのは自分の心が狭いから。本書は、自分の殻を破り、新しい姿に変身すること、多様な関係を構築することの大切さを強調している。
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Posted on 2017/01/07 Sat. 21:53 [edit]

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