『わるいことがしたい』感想  

(作:沢木耕太郎、絵:ミスミヨシコ、講談社、2012年)子どもが悪いことをしたいという。母親が何をしたいの?と聞くと、散らかしたり、汚したりすることらしい。この子にとっての悪いこととは、禁止されていることを破ってみることだ。その目は猟奇的。ただ子どもの究極的な目的は破壊ではなく、自分がここに存在するということを示すことだ。規則が嫌というよりは、最初から規則が固定的だということが嫌なのである。大人が困惑するとかえって調子にのる。そんな時には、一度、壊してみてもよい。そんなに面白いものではない。なお本書で、親は子どもを褒めていないようだ。それゆえさらに悪さが続く。
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Posted on 2012/12/18 Tue. 22:04 [edit]

category:   6) 子どもの悪さ

thread: 絵本 - janre: 本・雑誌

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『あくたれラルフ』感想  

(作:ジャック・ガントス、絵:ニコール・ルーベル、訳:石井桃子、童話館出版、1994年)猫のラルフは邪魔をしたりイタズラをしたりする。なぜ?きちんと整っていると壊したくなる?自分の存在を訴えたいから?誰でも最初はこんなもの…自然体だ。少女セイラはラルフが好き。なぜ?ラルフがセイラに寄っていくから。本当はやさしいと知っているから。一生懸命に生きているから… 家を追い出されたラルフは、サーカスで働く。完璧なショーの裏には相当な苦労があるとラルフは知る。辛い路上生活も経験した。家に戻ったラルフは少しだけ成長する。見た目は美しくないが、とても味わいのある、魅力的な表情だ。案外、幸福ってこんなもの。

Posted on 2013/08/04 Sun. 23:15 [edit]

category:   6) 子どもの悪さ

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『金曜日の砂糖ちゃん』感想  

(作・絵:酒井駒子、偕成社、2003年)子どもは親の庇護のもとゆっくり成長すると思われるが、実際には親の手の中からするりと抜け、壮大な世界と深くつながっていく。子どもの目線に立てば親や規則よりも、それ以外の複雑な世界の方が強烈なインパクトがある。本書で背景が真っ黒である理由は、大人たちの視線を浴びないこの空間の中で、子どもが深く呼吸するということである。恐怖云々ではない。子どもは子どもであることを拒否する。子どもは、私たちが思う以上に早くから、性に目覚め、他者と出会おうとする。今、ここから立ち去り、別の世界へと進もうとする。そんな姿を描く3話。
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Posted on 2016/03/30 Wed. 21:14 [edit]

category:   6) 子どもの悪さ

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