『おまえうまそうだな』感想  

(作・絵:宮西達也、ポプラ社、2003年)どこに共感すればよいのか?本書の良さが理解できない。ティラノサウルスはこれまで何を食べてきた?かわいそうだから食べない?育てたわけでもないのに… 一方、アンキロサウルスはスキスキ言って追い求めるが、そこにはリアリティがない。大人が何もしていないのに子どもからよってくるとは思えない。本来は豊かな経験から感情が生まれるはずなのに、本書は強烈な感情が先行している。まるでPC恋愛ゲームだ。こういう風に求められたいという願望か。後半でティラノサウルスは一方的に別れを告げるが、途中放棄で無責任では?自己陶酔している。本書は豊かな情景描写が皆無。まるでスタジオ。

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Posted on 2011/11/06 Sun. 00:03 [edit]

category:   4) 父親の存在

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『パパ・カレー』感想  

(作・絵:武田美穂、ほるぷ出版、2011年)この絵本をニコニコしながら眺めることが出来るのは父親との関係が良好な人であろう。おなかは空いている。食材も味付けもよい。しかし父親との関係がぎくしゃくしていれば素直に食べることが出来ず、食べたとしても「おいしいね!」とは言いにくい。わたしたちは料理を食べるのではなく、相手との関係性を一緒に食べるのである。大雑把に作るところを見ると「かあさんのカレーより美味いだろ?」等と言ってそうである。子どもが「バナナはやめて」といっても強引に入れてしまう。カレーは美味しそうなのだが、複雑な心境になるのは私だけ?
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Posted on 2013/03/27 Wed. 19:30 [edit]

category:   4) 父親の存在

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『あのひのクジラ』感想  

(作:ベンジー・デイヴィス、訳:村上康成、ブロンズ新社、2014年)海辺の家に住む父親と少年。ある日、少年は砂浜に打ち付けられたクジラを発見する。子どものクジラだ。急いで連れて帰り、風呂に入れ、声をかける。父が帰ってくる。すぐにばれる。二人で船を出し、クジラを海へ返す。少年が子クジラを助けようとしたのは、おそらく迷った子クジラを自分自身と重ねてとらえたからである。母が不在、父も仕事なので一人の時間が多い。いわば迷子なのだ。クジラを海に返した瞬間、父親との関係が確かなものであったと自覚する。本書ではクジラのスケールの大きさがよく描かれる。風と波は、私たちを遠くへ連れていく。
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Posted on 2015/11/21 Sat. 17:51 [edit]

category:   4) 父親の存在

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『大きな大きな船』感想  

(作・絵:長谷川集平、ポプラ社、2009年。)母が不在。少年と父親の対話。状況からして母親はおそらく死別ではなく離婚だと思う。父の海外勤務が続いたため母はたえられなくなり、父が仕事を辞めて帰ってきた時にはもう遅かったという設定であろう。母子の関係は今後も続くが、夫婦は終わっている。少年が口笛で母の歌を奏でた時、父の目に涙。最も心に直結しているのが音楽だ。いろんな思いが溢れる。人間の心の器に入りきれない大きな感情があると、それは涙となる。少年は大きな船の彼方にもっと大きな船の形を見る。それは家族三人で生きた時代である。その船はもう出港して帰ってこない。
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Posted on 2015/11/21 Sat. 17:52 [edit]

category:   4) 父親の存在

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『ぼうしのおうち』感想  

(作・絵:エルサ・ベスコフ、訳:ひしきあきらこ、福音館書店、2001年)こびとたちは帽子の家に住む。母が不在の折、子どもたちが火を起こして帽子を燃やしてしまう。彼らに悪気はない。もともとは善意だ。いかにも子どもらしい言動である。となりに住むこびとのおじさんが新居を作ってくれた。おじさんは、適度に叱ってくれるし、優しい言葉もかけてくれる。いかに善意からであっても、家を燃やしてしまったのは事実である。母が帰ってきて驚く。困った母に対しておじさんが「わしと結婚しよう」という。大人からすれば急な展開だが、子どもの目線からすれば父親らしい人に父親になってもらうのであるから、自然である。
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Posted on 2016/02/18 Thu. 21:39 [edit]

category:   4) 父親の存在

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『パパ、お月さまとって!』感想  

(作・絵:エリック・カール、訳:もりひさし、偕成社、1986年)娘は父親にお願いする。あの美しい月が欲しい、と。無理だとは言わない。真実を急いで教える必要はない。このような会話に浸ることが大切である。父親は長い梯子を用意し、高い岩の上から登っていく。大きすぎて持って帰れない。小さくなってから取りに行くといって、後日、小さな月を持ってくる。ちょうど月が新月に入る時にこれを渡せば、娘は喜ぶに違いない。そんな父親の真心はきっと娘に伝わるだろう。本書は娘の視点で描かれるが、私は父親の視点から読んだ。三日月は小さくなったわけではない。それは表紙に示されている。子どもは気付くか?
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Posted on 2016/03/10 Thu. 21:52 [edit]

category:   4) 父親の存在

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『ノックノック みらいをひらくドア』感想  

(文:ダニエル・ビーティー、絵:ブライアン・コリアー、訳:さくまゆみこ、光村教育図書、2015年)おそらく南米。毎朝、父親が息子を起こしていた。父親がノックしても息子は気づかないふりをして、楽しんでいた。ある日、父が遠くへ行ってしまう。息子は心にぽっかり穴が開いたようになる。父は希望であり、先生であった。息子は父親に手紙を書く。父親が必要だという叫びである。しばらくしてから返事が届く。父親の温かなメッセージだ。これからは自ら進んで学ぶこと、自分から世界や未来に向けてノックすることを勧める。父親が最も伝えたいことは、立派な大人になれというメッセージ。可愛そうな境遇であるが、息子は立派に成長するであろう。
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Posted on 2016/04/10 Sun. 21:04 [edit]

category:   4) 父親の存在

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