『あかちゃんのゆりかご』感想  

(作・絵:レベッカ・ボンド、訳:さくまゆみこ、偕成社、2002年。)まもなく赤ちゃんが生まれる。家族は皆大喜び。父はゆりかごを作り、祖父はペンキを塗る。祖母がベッドカバーを作り、上の子が玩具を作る。みんな赤ちゃんの気持ちになって工夫を凝らす。画面が斜めになったり少し歪んだりするのは、おそらく赤ちゃんの気持ちでゆりかごに入るから。生命の誕生は、全ての人間にとっての絶対的な幸福である(出産をもたらす結婚もまた幸福だ)。新たな命は、今後膨らむ可能性そのものだ。人々はこうした喜びを大切にするために村や社会を作る。本書が描くのは自然で素朴な幸福だ。これが「普通」な世の中でなければならない。
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Posted on 2015/11/17 Tue. 22:09 [edit]

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『そらのおっぱい』感想  

(作:スズキ コージ、絵:大畑いくの、農山漁村文化協会、2008年。)空から赤ちゃんが降ってきた。おばあちゃんが受け取る。赤ちゃんが泣くので、ヤギ、雌牛、女性たちが乳をあげる。それでもまた足りない。空にこの子の母親がいるはずだ。狼煙をあげると空の母が気づく。本書の絵はとても力強くて圧倒される。母乳とは、生命の源である。産みの親が乳をあげるのが最善であるが、不在の時には隣人が与えてもよい。他の動物が与えてもよいはずだ。母乳はたんなる栄養ではなく、愛や幸福の象徴でもある。赤子は皆で育てるのがよい。赤子はすぐに大きくなる。それを皆で喜ぼう。本書の「空」とは、私たちの社会のことか。
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Posted on 2015/11/17 Tue. 22:10 [edit]

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『かみさまからのおくりもの』感想  

(作:ひぐちみちこ、こぐま社、1984年)他者からの贈り物であれば「あれはイヤ」「これが欲しい」等といった感情になることもあるだろう。そんな感情で赤ちゃんを受け入れるべきではない。赤ちゃんは神様の贈り物。天使が運んでくる。私たちの世界を超越する地点からやってくる。明るい子であるか、力強い子であるか、神様が決めたことであるから、素直に受け止めることが大切だ。気質のようなものは産まれた時点で決まっている。赤ちゃんが泣くからといって赤ちゃんを責めたり腹を立てたりするべきではない。ありのままを受け入れることは親の責務である。その向こうに人類の幸福がある。
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Posted on 2016/04/09 Sat. 23:51 [edit]

category:   1)赤ちゃんの誕生

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『あなたがだいすき』感想  

(作・絵:鈴木まもる、ポプラ社、2002年)たくさんの動物たちが登場する。動物たちは女の子といつも一緒にいて、女の子を守っていてくれる。悲しい時、寂しい時、眠れない時、困った時、どんな時でも支えてくれる。みんながこの子のことを好きなのはなぜか。かわいいから好きとか、おりこうだから好きというのではない。「子ども」だから好き。それが未来を意味しているから好きなのである。子どもは唯一的であり絶対的である。最後に登場するのは母親。特別な存在だ。このような環境が、自然の姿である。子どもはこの環境の中で自己肯定感や根源的な安心感を得る。笑顔はここから生まれる。
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Posted on 2017/03/01 Wed. 22:50 [edit]

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『くっついた』感想  

(作・絵:三浦太郎、こぐま社、2005年)金魚も、ゾウも、おさるも、動物たちも様々な形でくっついていく。本当にくっついて見える。母子もくっつく。一見遊びのように見えるが不思議な魅力がある。身体がくっつくだけではない。おそらく心や主体といったものも確実につながっていくのだ。本書を幼児性といって片付けることはできない。成人になればセックス。高齢になってもなおやはりスキンシップは重要である。心の中を奮い立たせる何かがあるはずだ。最後には父親も登場するが、二人に限定しないのである。欠けたものを満たすというよりは、つながって大きな力になるような何かである。
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Posted on 2018/11/14 Wed. 23:40 [edit]

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