『きみの行く道』感想  

(作・絵:ドクター・スース、訳:伊藤比呂美、河出書房新社、2008年)脳と足があれば行きたいところにいけるはず。周りをよく見よ。脳があるから出来事が分かる。足があるからそこで起きた困難を乗り越えることができる。成功することも失敗することもある。大いに悩め。時には休め。今進んでいるこの道が自分としての正しい道なのかを考えよ。自分との戦いに勝利せよ。不思議な世界の中を小さな主人公が進む。本書は主人公の心の中を描く。それを語っているのはおそらくは親あるいは祖先である。問題解決と自己決定、素直にまっすぐに、強く生きる姿を描く。徹底した独我論、自己肯定ではあるが、自己中心的ではない。
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Posted on 2019/04/12 Fri. 22:05 [edit]

category:   5) 夢と成長

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『オリバーくん』感想  

(作:ロバート・クラウス、絵:ホセ・アルエゴ、ほるぷ出版、1975年)フクロウの親子の話。親は自分の子が将来何になるかに関心がある。楽しみでもあり不安でもある。オリバー君は役者か芸人になりそうだ。表現力もあるし豊かな感性もある。注目されるのも好き。親は弁護士か医者を勧める。結局オリバーくんは役者にはならなかった。役者も、医者も、弁護士も、それなりに楽しんでしまえば興味はなくなる。満足すれば今度は冒険がしたくなるのかもしれない。周囲の心配や助言なんてものは、結局のところBGMのようなもの。きっと彼は彼なりに、いろんなことを考えているにちがいない。彼の人生を彼に委ねてあげよう。
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Posted on 2019/01/14 Mon. 22:34 [edit]

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『バラライカねずみのトラブロフ』感想  

(作・絵:ジョン・バーニンガム、訳:瀬田貞二、童話館出版、1998年)極寒の地ロシア。宿屋に住むネズミ。そこを訪れるジプシーたち。ウォッカがよく似合う。男たちは無表情だが、熱い思いで楽器を演奏する。ネズミのトラブロフは楽器の音色に魅かれ、自分も楽器を学ぼうとする。彼の人生を大きく揺さぶる程の感動だったに違いない。ついに、ジプシーと一緒に旅に出て、そこで楽器バラライカを習得していく。生活や安定よりも夢や感動を追い求める姿は、若さゆえ。まるで大河ドラマのような壮大なスケール。一歩間違えれば命を落としかねない厳しい大自然の中で、豊かな音楽は生きる力の源でもある。赤い夕陽が印象的。
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Posted on 2018/04/01 Sun. 19:45 [edit]

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『ぼくおよげないの』感想  

(作:アンバー・スチュアート、絵:レイン・マーロウ、訳:ささやまゆうこ、徳間書店、2008年)カワウソのロロくんは他の動作は出来るのに泳ぐことだけが出来ない。おそらく力を入れ過ぎているからである。ロロくんが後に成功するのはなぜか。出来なくても練習するというこの時間の過ごし方が重要である。ロロくんは他人に嘲笑されても気にしない。他のことでごまかそうとしない。周囲とのかかわりを大切にする。ゆっくりやれば出来るよという周囲のアドバイスを信じている。少しずつ慣れていったから成功したのではない。余計な自意識を捨て、助言の通りに無心で取り組んだからである。努力は本人の力であるが、そうさせたのは周囲の力である。
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Posted on 2017/11/02 Thu. 22:49 [edit]

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『あなたへ7 たんじょうび ゆたかな国とまずしい国』感想  

(作:レイフ・クリスチャンソン、絵:ディック・ステンベリ、訳:にもんじまさあき、岩崎書店、1997年)誕生日のプレゼントを楽しみにしている少年。ピカピカの自転車?ヨット?双眼鏡?ラジカセ?最後の頁には発展途上国の貧しい生活と思われる少年が示される。この子へのプレゼントは?と問う。この子は何を望んでいるか?おそらく彼には衣食住などの当たり前の生活が必要。ではそれを誕生日だけに与えれば良いのか。そうではない。誕生日プレゼントそのものが、豊かな経済の産物にも思える。しかし貧しい生活においても誕生日が訪れる。成長したということそれ自体は喜ぶことである。ならば誕生日にプレゼントが必要であるか。いろいろと考えて読む。
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Posted on 2016/04/02 Sat. 21:24 [edit]

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『なくしたもの みつけた』感想  

(作・絵:五味太郎、偕成社、1997年)少年は裏の原っぱで無くした玩具を見つける。穴を掘ると夏に無くした帽子を見つける、さらに穴を掘ると春に無くしたボールを見つける。掘り進めると去年の自転車、さらにその昔に使っていたイスやおまるを見つける。本書における地面とは過去の記憶である。昔の記憶をたどり、懐かしい気持ち、温かい気持ちになる。勿論、忘れていることも多い。おそらく少年は、幸せな生活を送ってきたのだろう。階段を上るように成長してきた。それゆえ過去の思い出を探りたくなるのである。ただ昔の記憶に浸っていると現在のことを忘れてしまうから注意が必要だ。
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Posted on 2016/03/23 Wed. 21:31 [edit]

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『おもいついたらそのときに』感想  

(作:西内 ミナミ、絵:にしまきかやこ、こぐま社、1983年)おばあさんは自宅の庭の花を見てふと思う。「花屋をしよう」料理を作ってふと思う。「レストランをはじめよう」ドレスを縫ってふと思う。「洋服屋をしよう」思いついたらすぐに始める。しかし一度に複数の店は担当できない。大忙しである。他の人に手伝ってもらえばいい。本書は、起業家精神を描く。計画的に慎重に考える人間からすればとても早計で無謀なように見えるが、失敗を恐れないのが起業家だ。トラブルに直面すればそこからまた新しいアイデアが出てくる。ピンチはチャンスである。おばあさんは、おそらく猫がいるから安心して次へ進める。
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Posted on 2016/03/23 Wed. 21:30 [edit]

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『おおきくなるっていうことは』感想  

(作:中川ひろたか、絵:村上康成、童心社、1999年)大きくなるとはどういうことか?身体だけではない。簡単には泣かなくなるということ、高いところに登れるようになるということ、考えることができるということ、等である。精神的な強さだったり、器の広さだったり、あるいは自分が自分を前に進めようとする力だったりする。自分よりも小さい存在もまた、少しずつ大きくなっていく。そこに思いやりを向けることもまた大切である。本書は中川園長による、とても優しく、力強い説教だ。断定的で示唆的な言葉は、子どもの成長を支える。首のあたりがうっすら光っているが、おそらく床がピカピカなのだ。
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Posted on 2016/03/13 Sun. 21:41 [edit]

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『なけない ちっちゃいかえる』感想  

(作:エクトル・シエラ、絵:やまうちかずあき、鈴木出版、2004年)本書は、うまく鳴けない蛙が、うまく鳴けるようになる過程を描く。うまく鳴けなくとも自分なりの鳴き方で鳴けばよい。大人はそんなふうに思い、鳴いてごらんと促す。それは運動でも勉強でも、同じことである。自分なりに表現するということは、表現しないことよりもはるかに価値がある。ただし、下手なままでよいというわけでもない。上手くなるためには恥や遠慮を取り除くことが大切である。本書の蛙は、鶏や牛と出会う中で何を思ったか。彼は下手で良いと思ったのではなく、それぞれの方法でコミュニケーションを楽しむことが大切だと感じたのだ。
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Posted on 2016/03/02 Wed. 21:27 [edit]

category:   5) 夢と成長

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『おおきくなったら なにになる?』感想  

(作・絵:フランソワーズ・セニョーボ、訳:なかがわちひろ、偕成社、2005年)少年は読者に語りかける。大きくなったら何になる? 少年は事例を挙げている。田舎で農業?船乗り?船長?探検家?ペット屋?帽子屋?サーカス団の一員?医者?郵便局員?ケーキ屋? 本書は1957年の作品である。その頃は職業選択には夢があったように思う。少年の眼差しは、夢と希望に満ちている。とても素朴で優しい。それから60年くらいたつが、公務員か大企業で安心したいというのが大方の心境だと思う。自営業は厳しい。本書で描く世界観は、本当に夢物語のようになってしまった。それでもなお本書で描かれる子どもの夢はつぶしたくない。
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Posted on 2016/02/20 Sat. 21:04 [edit]

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